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負け犬の美学のtomoo1106のレビュー・感想・評価

負け犬の美学(2017年製作の映画)
3.8
東京国際映画祭7本目。
今年観た作品は個人的にツボなものばかりで、楽しい10日間だった。

この映画を観るまでスパーリングパートナーなるものがボクシングにいることすら知らなかった。
王者でもそのライバルでもなくて、王者をサポートする敗者にスポットを当てた作品ってすごく珍しいと思う。

全然勝つことができなくて、勝負の場に立つことすら出来なくても、ボクシングを辞めないのは好きだから。主人公が今までボクシングにかけてきた想いの強さが、ガツンと伝わってくる終盤の展開に胸が熱くなった。

主人公を支える奥さんもすごく素敵で、息子も可愛かったけれど、なにより娘の存在感が凄かった。カリスマ性ってこういうものかと、観ていて驚いてしまった。主人公を食っているシーンも多々あった気がする。あの子はこれから大女優になっていきそう。期待!
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