Kiki

負け犬の美学のKikiのレビュー・感想・評価

負け犬の美学(2017年製作の映画)
3.7
原題「sparring」

「敗者があってのチャンプだろ」

負け犬なんかじゃない…勝てなくても
打たれ強いボクサーだっていいじゃないか!
KOし続けるヒーローもいれば、本作のように家族の為にスパーリングパートナーになり下がる中年ボクサーもいる
マチュー・カソヴィッツの醸し出すボクサーの枯れた感と父親の頼もしさが絶妙である

静かに穏やかな展開…
本音をぶつけ合う父と娘の関係が素敵だと思う
ボクシング映画というより家族の物語
言葉より軽快な音楽が印象的でした!

ポスターの写真で、てっきり男の子だと思っていたら(失礼)とてもいい表情をする女優ビリー・ブレイン(新星)でした!


心が整理される映画がまた一つ増えました

何をもって"美学"というかは、人それぞれ
Kiki

Kiki