娘がやっと、リングの上でのパパを見ることができたシーンから、涙が止まりませんでした。
ボクシングをやっている、かっこいい、自慢のパパだと思っていたのに、つらい現実を目の当たりにした娘。
娘の中で、かっこいいパパであり続けたかったパパ。
最後の試合中、私もずっと「勝てー!!」「勝てー!!」と心から応援してしまいました。
でも、エンディングで、この映画の主人公と同じように、わずかな勝利回数しか持たないまま、リングで戦い続ける人たちが写されていて、改めて、リングの上には、勝っている人たちばかりが上っているのではないのだと気づかされました。
特別な才能を持ち合わせてなくても、自分の限界まで、挑戦し続ける人たち。
私の息子もサッカーを習っていて、すごく上手な子たちがたくさんいるチームの中、そのポジションからは少し下にいる息子。
サッカー選手にはなれなそうだけれど、それでも、自分のペースで続けていることの意味。何を学んでほしいのか。たまに、よく、考えます。
飽きっぽい自分のことはすっかり棚にあげて…。
きっとどの家庭も、パパやママ、子供という役を持って家族が構成されているけれど、それぞれ一人の人間で、ダメなところもあって、うまくいかないときもあって、それをひとつ乗り越えて成長する姿があって、そういう姿を見せ合いながら、手を繋いで歩いて行くのが、
家族なんだなと思いました。