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負け犬の美学のmakoのレビュー・感想・評価

負け犬の美学(2017年製作の映画)
3.7
《2018#253》
原題はSPARRING(スパーリング)

40代半ばのボクサー、スティーブ(マチュー•カソヴィッツ)の戦績は49戦13勝3分33敗。 
妻からは50戦で引退するように言われている。 
娘はピアノを習っていてる。先生に、上達するには毎日練習する他ないと言われるがピアノを買うお金がない。そこで欧州チャンピオンのタレク(スレイマヌ•ムバイエ)のスパーリングパートナーになるために自分を売り込むことに。 


妻から反対されながらも、娘のために危険なスパーリングパートナーになる決心をしたスティーブ。 
設定は面白そうだと思いましたが、思っていたより薄味な感じがしました。ボクシングシーンが思っていたより少なめな感じでした。 
スティーブがタレクに対戦相手の戦い方を進言するけど、それが有効なのか(だったのか)明らかになってなくて中途半端に感じました。 
自分は弱いけどコーチング力があることを示すために進言したのかと思ったけどそこが描かれていないから少しモヤっとしました。 

でも娘の描写は良かった。 
本当に父親が好きなんだなということが伝わりました。 
娘役の子役が可愛くて演技も良かったです。 
スティーブ役のマチュー•カソヴィッツも演技は良かったです。ちょっと情けない感じがハマってました。
妻役の女優さんも良かった。 
演技に関しては申し分無いし、設定も良かったのにそれを活かしきれてない感じがしました。 

あとラスト近くでスティーブより負け越している実際の選手たちが映り、グッときました。 

まあまあかな~ 


日本語字幕 佐藤恵子
劇場鑑賞 #128/2018
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