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負け犬の美学のryodanのレビュー・感想・評価

負け犬の美学(2017年製作の映画)
4.3
「ボクシング映画に駄作なし」という持論まだまだ更新中。変わった切り口で面白かったです。娘さんの笑顔が素敵でした。あの子の笑顔のためなら父ちゃんはなんだってやる!映画だから少しくらいの逆転劇が用意されていると思いきや、1㎜もない。今作ほど、そうあって欲しいと強く感じた作品はないですね。あぁ~そうなんだよね、人生ってそういうもんだよねってしみじみ感じました。数字じゃなくって、そうしている自分が好き。ボクシングをしている自分が好き。だから45歳まで続けることが出来た。イチローは数字も付いてきたけど、ただ「野球が好き!」が、あの年齢まで続けることが出来たんだよね。イチローみたいな偉業的な数字持ってなくても、現役を長く続けるには誰だって苦しい。自分の辞め時を自分で決める、その生き方が美学。彼は決して負け犬なんかじゃない、本当に彼は美しい人です。
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