しょうた

僕の帰る場所のしょうたのレビュー・感想・評価

僕の帰る場所(2017年製作の映画)
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ミャンマーで暮らすようになったカウンくん、最初は「ミャンマーは汚い。日本に帰る」と言い続けていたが、いつしか「ミャンマーには日本にはないものもある」と言うようになる。それが何かは説明されないが、人の温もりのようなものだろうか。
光の採り方が独特で不思議なリアル感がある。一つは、父以外は実の親子で自然な関係性が出ているのか。子どもの心のゆらぎがリアルに感じられて何か息苦しいほどだった。
全半の入管問題をめぐるくだりは、「マイスモールランド」ほどの切迫感を感じなかった。父が帰国すると迫害を受けるという状況がよくわからなかった。
だが、母が日本ではメンタルクリニックに通い、ミャンマーでは回復している様子は、肉親と離れていたことだけが原因だろうか。
そして、昨年のクーデター前のミャンマーは平和だったのだな、と改めて思った。
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