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世界のジョージ・クルーニーのSPNminacoのレビュー・感想・評価

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映画は断然字幕派。だけど吹替声優の仕事はすごくリスペクトしてるし、憧れすらある。このドキュメンタリーでは各国のジョージ・クルーニー担当声優と共に、様々な吹替事情を紹介。イタリアが吹替大国なのは知ってたけど(オスカー並みのアウォードまである!)、その誕生背景にムッソリーニ時代のプロパガンダや識字率が関わってたのね。
登場する声優たちはみな誇らしげ。ジョジクルに限らず長年の専属担当には、オリジナルや映画への敬意と愛着が溢れてる。勿論、一体化してなりきった声の演技はプロだけに抜かりない。俳優同士としては幸福な共存関係、だがその貢献度がなかなか報われない現実を思うと切ないものが。
…それでもやっぱり「まずオリジナルありき」の吹替だと思うし、吹替の存在意義を理解しながらも字幕の選択肢は奪われたくないんだよ。
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