シリア内戦の砲撃や爆撃だけでなく略奪にも怯えながら、ひっそりと首都ダマスカスのアパートの一室にこもり隣人たちと生活を共にする女性と子ども、そして老人。そこには男主人の姿はない。
発砲音や爆撃の衝撃音に怯え、内戦の終結を待つのは精神的にもかなりきついし、いつ強盗や略奪の対象にされるかも分からず生きた心地がしない。
外に出ればスナイパーに狙われる。終盤近く、辺りが暗くなって家を飛び出たところで赤い点の照準器に頭を照らされるシーンには緊張が走る。
他にもいくつか衝撃的な出来事が起こる。
武器を持たない一般市民が直面する恐怖を生々しく描いた衝撃的な作品だった。
気軽には見れないので、心を整えてから臨んでほしい。