Towa

怪怪怪怪物!のTowaのレビュー・感想・評価

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)
3.7

“全員悪人…もとい全員怪物ッ!”


2011年台湾で社会現象とまでなった青春映画『あの頃、君を追いかけた』のギデンズ・コーが今作も同様に脚本と監督を務める。スクールカースト”虐め”に焦点をあてた問題の学園ホラー作品。


✒️私は今作を『ドラえもん』で例えたい。
相関関係がそっくりだからだ。

虐められっ子主人公リン : のび太
虐めっ子女子 : しずかちゃん(怪)
虐めっ子AとB : スネ夫が2人(怪怪)
虐めっ子ボス : ジャイアン(怪物!)
vs
大人の怪物姉 : ドラえもん
子供の怪物妹 : ドラミちゃん
と、これでいく。
ドラえもん好きの方、ごめんなさい🙇‍♀️

一言で言えば、ジャイアンたちが弱体化した
ドラミちゃんを拉致して日々拷問を繰り返し
ドラえもんを誘き寄せ、2人諸共殺害しよう
とする「闇ドラ」魔作品となっている…



最初は「なんだこのふざけたタイトルは!」
って思った。。原題なんですね、、
B級映画だと高を括っていたけど、社会派的な
部分と人間の”サガ”にフォーカスされている。

その”闇”部分が生徒たちだけでなく
教師に至るまでわかりやすく演技で
表現されていて、やっぱり皆クズたちだ!

だから必然的に”胸糞案件”となります。


冒頭で濡れ衣を着せられたのび太が
クラス全員から虐めを受けている最中
担任の先生は何も行動しないし助けない
リンの普段の行いに問題あると言う始末。
私「は?何こいつ」

ジャイアンが虐めをする理由
「面白いから♪」
私「おいこら外でろ」

あとはドラミちゃんの人体実験シーンは
もう見てられない。。
しかもこの怪物たちには感情があって
涙するし、ある程度の知能もあるから
またそこが辛くて、、そしてあの
悲しい子供のような叫び声が…
私「😨🥺」


バスでの惨殺は劇中のスイカジュースの
ようにこれでもかと垂れ流される血の海。
だけど怪物は人間を即殺してくれるけど、
人間はじわりじわりと殺しにかかる。
私「どっちが怪物だよ!」


とこれだけでも映像でみると結構キツい。
けどこの作品、映像的にはグロくはない。
精神グロだ!


ただ後半からはちゃんとクズどもがしっかり
やられていくところは前半をみていた分、
爽快感がありました!!
特にしずかちゃんとドラえもんの対峙
シーンは”画”としてすごく印象的♡


ラストもどんでん返しとまでは行かずとも
異様な色彩と綺麗なオチで締め括られて
いたので満足感もありましたよ✨

エンディングクレジット入り方と
あの終わり方はカッコ良かったなぁ、、

「もうみんな怪物だよこれっ!!」


友だちをきちんと選ぶ時代なのかな、、
友だちの影響って良くも悪くもあるからね…

“自分が今最も親しいと選ぶ友人5人の
平均が『自分』なんだって、、”



一口メモ:
これは青春映画なのか、、??
Towa

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