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SUNNY 強い気持ち・強い愛のhikarouchのレビュー・感想・評価

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)
2.8
自分は韓国版大好き勢です。

登場人物たちはぼくよりもう2つくらい上の世代なんだけど、当時の時代感はだいたいわかる。ムラスポのショッピングバッグ持ってるとか、リプトンの1Lの紙パックをストローで飲むとか、めちゃくちゃ当時の記憶が蘇る。

使われてる楽曲が、おっさんおばさんホイホイ的なことなんだろうけど、ちょっと節操のなさが目立った。それぞれの曲も、90年代だけどリリース年はバラバラだし、シーンにも合ってない。「これが私の生きる道」の使い方とか、ちょっと引くレベルで酷かった。あと、HipHopのイベントで春馬くんがDJで「Sweet 19 Blues」かけてる"ように見えちゃう"のとか、クラブの中でヘッドホンで「やさしい気持ち」聴いてるのとか、春馬くんまわりの違和感がすごかった。
冒頭から、インストの挿入曲まで、「Sweet 19 Blues」で固めてるのも違和感あったけど、劇伴が小室哲哉なのね笑 モテキであれだけJ-Popの使い方のうまかった大根監督にしては、ちょっと期待はずれだったなあ。
あと、高校生って背伸びし始める時期だから、なんとなくイケてるグループほど王道のJ-Popなんてバカにして、洋楽とかインディーズとかに走ってるイメージあるんだけどね。中学生ならまだしも。ぼくは田舎の高校出身だから、感覚ズレてるかもだけど。

役者陣の演技も、悪くはないけど、ちょっと韓国版に引っ張られ過ぎというか、日本のオリジナリティが欲しかったかな。

サニーというグループ名の説明もめちゃくちゃ雑だし(イニシャルだよね!?)、コメディ要素もあまり笑えるところはなく、なんというか色んなパーツがパーツのまま完成品になっちゃった感じの映画だった。
(あ、エライザが今も昔もエライザだったのは笑ったw)

ただとにかく、広瀬すずちゃんはめちゃくちゃにかわいいから、それだけでこの映画は100点です。

この映画があまり好きじゃなかったひとも、韓国版は見てなかったら見て欲しいですね。
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