大根仁監督による、韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の和製リメイク。
『恋の渦』で見事にやられてしまってから、大根監督の映画は必ずチェックしており、今作にも期待していたけれど、今回は見事にダメだった！
「スーパーからくりTV」や「伊東家の食卓」といったバラエティ番組の名前を台詞に織り混ぜたり、「ポケベル」や「エヴァンゲリオン」といったシークエンスを瞬間的に使ったりと、あまりにも記号的かつ表層的な90年代ネタの連発に、すっかり興醒めしてしまった。。。2003年に公開された某映画がネタに使われているなど、時制の不一致もノイズに。
話運びは主人公の「過去への懐古」以外は、ほぼ全て台詞で説明しており、映画からは奥行きが感じられず。表層的な90年代ネタの多用もあって、非常に薄っぺらい映画に感じた。
ただ、そんな今作にあって、キャスティングだけは嵌まっていた！広瀬すず(顔芸をやらせるのはどうかと思うけど。。。)や池田エライザといった若手も良ければ、篠原涼子やともさかりえを配している点も良い。
今回は見事にダメだったけど、大根監督の次回作に期待します。
