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アスペルガーザらスのKSのレビュー・感想・評価

アスペルガーザらス(2016年製作の映画)
4.0
自閉症スペクトラムと診断された4人で結成されたコメディ・グループ“アスペルガーザらス”の公演の舞台裏に迫ったドキュメンタリー。


彼らの自分はコメディができるからやっているだけだし、得て不得手は誰にでもあるだろうというスタンスは、障害って何だろうと、彼らのコメディをやる意図とは逆説的に問いかける。
このドキュメンタリーは彼らが自閉症スペクトラムと診断されているから撮影したのだろうが、適応障害を作っているのは社会の構造なのでは?という見ていた自分の欺瞞性が浮き彫りになるというか、そうした感情を見ていて意識した。
こっちの観ている視点を意識させるという作り、あと電車が効果的に使われていてそうした演出が、“線路は続くよどこまでも”ではないが、自分と地続きの社会に彼らの生活もあるんだなと思わせる。
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