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リズと青い鳥のKUBOのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2017年製作の映画)
3.6
4月7本目の試写会は「リズと青い鳥」。

京都アニメーション特有の美しい「絵」。一度実写で撮ったものから起こしたり、3DCGにレンダリングしたりしてても、常に「手描き」感を大事にしている温かさがある。

「ユーフォニアム」の第2章でありスピンオフということだが、コンテストのようなわかりやすい盛り上がりがあるわけではなく、徹底して「みぞれ」と「のぞみ」2人の心の内側にフォーカスする。

ほとんどの映画が長い原作を切り詰めて切り詰めて、大忙しの120分であるのに対して、ふたりの少女の心象風景をゆったりとした時間の中で丁寧に静謐に描き出す90分は、全然短くはなくかえって贅沢さを感じるほどだ。アニメだけれど、まるで「アート系」の映画を見ているようだった。

おそらくファン以外にそれほど広がらないかもしれないが、今までにないすごい完成度のアート系アニメーション。見れてよかった。