ガーコ

リズと青い鳥のガーコのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
4.0
いや〜、まさか…。

響けユーフォニアムの番外編だったとは!

全然気がつかないまま、試写会の会場に行ってしまいました(笑)

そんなスタートでしたが、素直に面白かったし、アニメを知らなくても全然楽しめるお話でした。

映像からは、おとぎ話を読んでいるような、ホワホワした世界がスクリーンいっぱいに描かれていました。

でもさすが京アニ!

繊細な少女達の心情が、私の心を揺さぶります!

番外編の主人公はオーボエ担当みぞれと、フルート担当希美。

高校一年の時から仲の良かった二人ですが、だんだん噛み合わなくなる歯車が二人の心を苦しくさせていきます。

二人で出る最期のコンクールの曲は『リズと青い鳥』。

童話をもとに作られた曲に合わせて、二人の演奏がダイレクトにせめぎあいます。

このままずっと一緒に居られると思っていた二人。

二人でいることが当たり前のように思っていた二人が、進路という壁にぶつかる事で、どんどん微妙な関係となってしまうのです。

仲がいいゆえに、互いが互いを縛っていたことに気がついた二人。

青い鳥の鳥かごの蓋を開け、自由にさせるリズのように、心の綱を自由にすることが必要だと悟り始めます。

そしてある日、みぞれは決心を決めてオーボエを吹くのです!

その堂々たる演奏は、吹奏楽部のみんなを圧倒させていました。

彼女の演奏に、私も思わず鳥肌が立ちました!

音楽は少女の心をも大きく成長させてくれるのですね!

これから二人がどんな進路を歩むのか⁈

気になるところで終わってしまったのが惜しいですが、二人が幸せな形で将来を決めて欲しいなと、願うばかりです!


最後に…

エンドロールの後に、disjointという単語が残されていたのが印象的でした。

disjoint=分離する、という意味らしいですが、disを消すと違った言葉になります。

Joint=繋ぎ合わさる、という意味になるようです。

二人の関係がjointされて、ステキな二重奏となる日が訪れるといいですね!
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