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リズと青い鳥のshironのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2017年製作の映画)
5.0
ファーストシーンで「間違えた!これ苦手なヤツだわ!」Σ(゚д゚lll)と、焦りましたが、
絵本の世界だとわかって一安心。(*´ー`*)
コンクールの自由曲「リズと青い鳥」の世界と、吹奏楽部の世界がリンクして物語が進んでいきます。

続く登校シーンの不安定さが素晴らしい!
みぞれちゃんの主観で見る校舎は、こっちまで目眩や吐き気をもよおしそうで、一秒でも早く家に帰りたくなります。
説得力のある映像から、みぞれちゃんの希美ちゃんに対する依存の強さがうかえ、一気にみぞれちゃんの心理にのめり込みました。
終始リズミカルな足音がうるさいぐらいに感じるのですが、これもみぞれちゃんの主観なのかもしれませんね。

もちろん希美ちゃん側のことや、二人を取り巻く部員達のことも丁寧に描かれていて、さすがは京アニです。


でも、何と言ってもクライマックスは、音で魅せるシーン!
もとい、音を観せるシーン!!

作り手側も強気で、ちょっとやそっとの演奏じゃ観客が納得出来ないレベルまで物語のハードルを上げてきます。
いったいどんな演奏を聴かせてくれるのか?
期待値MAX!

メロディーに想いを乗せて奏でる…息遣いまで聞こえる繊細な演奏シーンだけでも充分に彼女の想いが伝わってきますが
ラフデッサンのようなイメージショットを挟むことで、見る側のイマジネーションが刺激され、とめどなく溢れ出します。
ありがちな回想シーンを見せられるよりもずっと鮮明に、観客はそれぞれ自分の中に作り出した みぞれちゃんの過去と今と未来を観る。
素晴らしい映像体験でした。


『響け!ユーフォニアム』はテレビで観ましたが、『リズと青い鳥』劇場で観ないと意味がない!!
一人でも多くの方に映画館に足を運んでいただきたいです。