コーディー

リズと青い鳥のコーディーのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
4.5
いや〜素晴らしい!超大傑作!
予め、かなり贔屓目入ってるのですいませんw
山田尚子監督&京都アニメーションの最高傑作やと個人的には思ってます。
『響け!ユーフォニアム 波乱の第二楽章』を映画化ってことでこの作品を愛する人はもちろん、TVアニメの続編的な位置付けではあるけど完全に希美とみぞれのエピソードに絞ったスピンオフ的な内容なので初見の人も入りやすい。お馴染みのキャラも多数登場するけど作画も大幅に変わってるので別作品な雰囲気。

京都北宇治高校吹奏楽部でそれぞれフルートとオーボエを担当する3年生、希美とみぞれは中学校からの親友。そんな2人がソロパートでかけ合いをするコンクール課題曲〝リズと青い鳥〟が鳥籠と教室、永遠ではない二人の関係とリンクしていく、、

誰からも慕われる奔放な希美に対し依存的な想いを寄せるコミュ障気味なみぞれの百合、またはエスめいた描写が続く。OPの登校シーンからカットを組み合わせて見せる二人の距離感、何気ない表情や仕草がアニメとは思えない厚みやし足音や歩幅、引きの絵の息遣いまで細かく伝わる繊細さ。ちょいやり過ぎにも思えるけどさすが京アニって感じの美し過ぎる瞬間瞬間を捉えるカットにやっぱり酔う。90分とは思えない情報量や物語とシンクロさせる手際の良さなど吉田玲子の脚本も素晴らしい。
だいぶ静かな映画なので退屈って言う意見もとてもわかるけど終盤のそう単純ではない感情が赤裸々になっていく流れもとても良かった。

TV版ではまだ2年生だった彼女たちが3年生となり部を引っ張っていく様子も堪らないし優子部長や夏紀先輩など同じ3年生の成長っぷりにもグッとくる。ここに希美とみぞれを加えた4人のやりとりもホントにイイ!特に部長となった優子がすっかりオトナになっててこれだけでも泣けるw

ちょっと響けユーフォが好き過ぎてだいぶ長々と気持ち悪いけどw今年完全新作の映画も公開されるみたいやしこれを機に新規のファンも増えてくれれば良いな〜って思ってます!
ちなみに映画館はガラガラでしたw