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リズと青い鳥のnonzkのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
4.7
私がリズであって
あなたが青い鳥だと思うことも

あなたが本当はリズで
私が実は青い鳥であったということも

それはきっと極々普通の出来事で
何も特別ではない不思議じゃないこと


例えば、昔マラソン大会で
「一緒に走ろう」って声をかけてくれたあの人の
その心が嬉しくて大きく頷き、隣で走っても
いつのまにか
その人と自分のペースは違う事に気付いては
無理して走ったり、ペースを合わせたり

いつしか、あなたの少し後ろを走っては
この人は自分が隣じゃなかったら

もっと気持ち良く走っていたり、
もしくは、私を気にせずに
のんびり歩けたりするのだろうかって

そうやって相手を自分の勝手で
期待したり、嫉妬したり、羨望したり。
自分とは違う事に悲しんだり、憧れたり。

もう、そういうのって
しんどくて。幸せで。あなたとの距離が儚い。

自分と人が関わる度に存在を現して
好きな人を大切にしすぎてしまうばかりに
そのことにすら頭を抱えてしまうのです


何気ない会話のやり取りから、癖とか仕草
見抜かれないように、そっと隠す反応は
これがあなたで。それは私で。

恋愛でもなくて、友情でもなくて
不確かで誠実な、あなたを想う愛の形

大好きにも沢山の種類が入り混じってて
愛してるにももっと沢山の気持ちがある


きっと人を人として愛した事がある人の
あなたと誰かの、僕とあの人の教育映画