リズと青い鳥の作品情報・感想・評価

「リズと青い鳥」に投稿された感想・評価

校舎裏で麗奈と久美子が先輩たちのパートを吹いているシーンが秀逸。

希美とみぞれに、信頼しあってるもの同士の演奏がどんなものか気付かせようと仕掛けてる麗奈と、そんな麗奈な真意も知らず呑気に麗奈の誘いに付き合ってる久美子の関係性が表情の違いひとつで描写されている。

内容を詰め込むことを余儀なくされた「聲の形」の反動を見るような、実に贅沢でゆったりとしていて、しかしエモーショナルな、映画。ステキ。
Shono

Shonoの感想・評価

4.4
6回目の視聴。想うところが沢山あり、今回視聴するのは複雑な気分で、自然と涙がでてきた。こんな気分で視聴するのは、残念で他ならない。

映画の感想を述べると、私は最序盤の、みぞれと希美が登校するシーンがお気に入りである。他の作品にないような独特な雰囲気を醸し出しており、何気ない日常的雰囲気でありながらも、みぞれの希美に対する想い、感情、また何気ない表情の変化が表されているところが、演出の素晴らしさであり、なんとも言葉に言い表せられない良さであると感じる。

リズと青い鳥はストーリーも演出も素晴らしく、毎回見る度に違う発見がある。はっきり言って無敵である。
みぞれの方が繊細に見えて実は希美もかなり繊細で。
これは近年の京都アニメーション作品の殆どに言えることであるが、どのシーンのどのカット切り取っても美しく、線も動きも美術も、絵になる。それほどに美しい。

リズと青い鳥の凄いと感じる点は、私は画が最高と感じるが、人によっては音が最高、心理描写が最高と言う。その気持ちもよーーく分かるという点である。全てにおいて妥協をしていない造りと言えるほど作り込まれており、アホみたいな言い方であるが、全てが最高という所。

このような最高な作品を作るに計り知れない程の作品への愛と素晴らしい作品を作るという意気込み、たゆまぬ努力、それらを追求した上でやっと作り出されるのだと感じる。

また、作品に様々な想いを込めて作っておられる方々に、今回のような悲惨で残酷な事件が起きてしまったことが残念で他ならない。被害に合われた京都アニメーションの方々のことを思う胸が締め付けられる。
今回、被害に合われ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。また、心や体に傷をおわれた方々の回復を、お祈りしています。そして京都アニメーションを一生涯、応援致します。
以前借りていて見てなかったものを

京アニの作品

ご冥福をお祈り致します。
「希美の、希美の全部…」
「みぞれのオーボエが好き」
kaito.m

kaito.mの感想・評価

3.7
女の子同士の恋にも似た友情と依存を描作品。繊細で、みずみずしくてドキドキしちゃいました。
無愛想な対応されてるのに、やたらなついてくる後輩ちゃん可愛い。
Pivotetsu

Pivotetsuの感想・評価

3.0
京アニの放火事件に哀悼の意を込めて鑑賞。
聲の形がオールタイムベスト級に好きだったので、今回も期待していました。

個人的にはそこまでハマらなかったけど、いくつか心に響くシーンはありました。

この映画は同性愛モノというよりは、思春期の憧れや依存かなという印象。
それに伴う才能への嫉妬などが絡んでくる、日本映画っぽい感じ。

最初は主人公が全く喋らないし声小さいし意思がないので、感情移入出来なかった。
一方相手役は人気者だけど、音楽の才能は持っておらず…。

絵本の内容に絡めているんだけど、あんまりしっくりこなかったかな。
あと、吹奏楽のソロで才能を発揮するシーンは分かりづらい。何が凄くて何が凄くないかが全然ハッキリ分からなかったので残念。

背景や美術は流石のクオリティだったので、惜しいなあという印象でした。
京アニは素晴らしい❗繊細な表現は他のスタジオを凌駕。不幸な事件があったが、偉大なスタッフに感謝します。
吹奏楽 上を目指すものが手を繋いで駆け上がっていく中、ゆったり階段を降りていくような2人の話
Yoshishun

Yoshishunの感想・評価

3.8
作画すげぇ、そして首なげぇ。



……何て感想もありますが、

とにかく美しく、残酷な青春映画だったなぁ、と。

山田監督はアニメらしからぬリアリティーを出すのが本当に上手い。『映画 けいおん!』では愛してた場所(学校、そして部活)からの卒業、『たまこラブストーリー』では幼馴染から本当の恋への変化、『映画 聲の形』では罪の償い、そして解放がテーマでした。

そして、本作はレズビアンの物語という表現は似つかわしくなく、若くて不器用な愛の形を、たまに比喩的にありながらも鮮明に描き出した作品となっています。

過去の山田作品でテーマを描く際には、キャラクターたちが感情的になり、活発に動き出す結末が殆どでした。たとえば、けいおん!は最後は走り、たまこも最後走り、聲の形は思い切り泣く。しかし、本作はずっと冷静。いつもの"動"的なものとは対照的に"静"を追及したような表現に変化しています。

漫画的ではなく、敢えて実写に近いリアリティーに特化してきた京アニ映画が、本作で真のリアリティーの境地に達したのだと思います。このまま実写化しても問題ないような作品でした。

かなり抽象的な内容にみえますが、劇中の「リズと青い鳥」という物語を準えていきながら、親友であるからこその葛藤が生々しく描かれる。そしてその果ての二人の結末が幸せながらも、切ない。

ユーフォのスピンオフだからといって謙遜するのは勿体ないです。アニメだからこそ鮮明に描ける青春の姿、是非一度鑑賞してみてください。
磔刑

磔刑の感想・評価

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「幸せに優劣はない」0.7

いや、比喩が全然上手くないっていうね😰絵本パートのリズの行動原理に全く整合性を感じられず、テーマが凄く表層的に思えた。

青い鳥からすればリズとの生活も羽ばたくのと同じぐらい代え難い幸せであって、それを両立出来ないのは理解している筈だ。ならば重要なのは“どちらの幸せを選択するのか”であって、その二つに優劣は存在しない。だがリズは青い鳥を逃す事を特段の理由(鑑賞者が感情移入するだけの)も無くする。それは結局の所リズの“変え難い幸せである事を認識しながらも手放した自らの悲劇に酔っている”だけでしかないのではないだろうか?
青い鳥がもう一方の幸せを捨てる覚悟でリズとの生活を望んだのにも関わらず、捨てた方の幸せの方が青い鳥にとって相応しいと押し付けるのは優しさではなく傲慢ではないか。

縛っていた友人を解放する事は学園パート、演奏パートだけで十分映画的に語れている。だが、“2つの世界観を融合させたい思惑”の為にねじ込んだ不完全な絵本パートのお陰でテンポ、推進力、ストーリー、テーマの全てが台無となっている。
現実パートだけで構成してればそれなりに観れただろうが、なんちゃって宮崎駿ワールド的な絵本パートのお陰で全てが陳腐化している。その為、2つの世界を持ってしてテーマとストーリーを補完する試み自体が崩壊していると言える。

ストーリーよりもテーマに走り過ぎた構成、演出は物語の推進力を完全に殺していて歯痒さを感じる。
オープニング、目的やゴールが示されないままに二人の朝練が始めるまでをじっくり描写した演出が特に顕著だ。最後の二人の関係性、心情の変化との対比効果としては意味はあるが、作品の掴みとしては最悪である。あのような単調かつ、初見で意味が不鮮明な映像を10分近くも垂れ流すべきではない。
大学入試の話が出た事によって主人公の越えるべき障壁とストーリーのゴールが示され、それ以降のやりとりにも起伏が生まれている。が、それに至るまでに40分も時間を用しており、総尺90分を考えると物語を動かし、観客の心を掴むには余りに悠長が過ぎる。

音楽が題材である事を強く示す導入の朝練から2人の感情の高まりが最高潮に達するクライマックスの演奏までの構造は『セッション』の影響が強く見える。しかし、鑑賞者に作品の題材を示し、その世界観へと没入させる為の“掴み”の貧弱さ、二人の伴奏から生み出されるカタルシスの大きさを考えると力量に余りの開きがある。

音楽を題材にしたからにはストーリーやテーマも音楽の演出を持って語るべきなのだが、今作は魅せ場の伴奏が終わってからもダラダラとテーマに沿った会話(ある意味解説)をしてて、余韻や考える余地もあったもんじゃない。それにときおりCV能登麻美子みたいな女が「わたしがリズならー」とかあからさまにテーマに触れる発言をしてて、その露骨にバカな演出もそうたが話の脈略から逸れた(絵本が吹奏楽部共通認識下である事を考慮しても)比喩を持ち出す違和感が凄くて会話劇としても魅力に欠ける。

百合目的で見てなかったけど、百合要素マシマシで、こんなクソみたいな百合描写でキモオタ共って喜んどるんですかね?😡
CV能登麻美子(じゃないから)の友人に対する視線が明らかに思考が性欲に直結したエロオヤジ的で、その時点で百合に対する冒涜である。そもそも百合ってのは男女共学では起き得ない。これを分かってない時点で話にもならん。
百合をオタク共を喜ばせる為の性的なアプローチの道具として扱ってる時点で作品の底の浅さが透けて見える。

それにCV能登麻美子の“私は友達とか特に必要としてないけど、周りから何故か勝手に好かれる”みたいなステレオタイプのオタクの理想を詰め込んだ立ち位置って大嫌いなんスよ。自分が邦画より洋画が好きな理由はそこにあって、邦画は他者に幸せや答えを求める主体性不在の受動的な人物が主人公になりがちで、反して洋画(ハリウッド作品)の主人公は自分の幸せは自分で勝ち取るってスタンス。こっちの方が圧倒的に人として尊敬できるし、感情移入しやすい。尚且つ自身の存在が物語が前進する起爆剤となり、創作物としてはいい事づくめしかない。今作のような終始イジイジしてても、なんやかんや周りがチヤホヤしてくれる妄想世界の住人はそもそも好きになれない。
なので、今作だとそんなCV能登麻美子を慕ってくれる後輩女子は非常に良かった。目的や動機もハッキリし、それに向かって努力する姿にはグッと来た。こう言う人物を主人公にするのが正しいと思う。まぁ、メインターゲット層のオタク共の股間には響かんのだろうけど😂

一応『響け!ユーフォニアム』の第1期は観てましたね。特段面白くはなかったので2期は観ませんでしたが、そこまで悪くない内容だった。露骨に萌え豚に媚びてない所とか。まぁ、内容は全然覚えてませんが。
わざわざスピンオフの単作として映画化する程の内容でもないし、雰囲気だけの大した作品ではなかな。
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