ギーコ

泣きたいなら泣けばいいのギーコのレビュー・感想・評価

泣きたいなら泣けばいい(2016年製作の映画)
3.5
初スリランカ映画。
女のバトルが見られると楽しみにしていたが殴り合いとかは全くと言っていい程無く正直最初は何というチープなメロドラマを見させられているだろう…という気分になります。

仏頂面の教授の事を何故か愛している女子大生、世間体もあるからと奥さんは自宅に女子大生を住まわせる事にします。色々とあり奥さんは女子大生に対して怒りや憎しみから解放され終いには女子大生が家を出ると「彼女がいないと淋しいわね」と何だか黄昏流星群で見たような雰囲気へ。

1時間程我慢して頂くと仏頂面の教授のコミカルさが出てきます。女子大生の破廉恥な夢を見て勃起をしタオルケットにテントが出来ます。それを見て恐れ戦く奥さん(大爆笑)。奥さんと娘が寺院へ出かけ1人になると娘の音楽プレーヤーを聴きながらノリノリで踊り始める。教授が初めて可愛く見える。結果としては教授も女子大生が好きなんだと。奥さん可哀想過ぎ。な展開。だけど、ラストは悪くない。

突っ込み所をが多く観ていて面白かったですね。娘が何故か急に車を降り走り出す→女子大生も後を追って走る→教授も何故か車を降りて後を追って走る→車で追いかけた方が絶対早いって笑!てか、車大丈夫なん?と心配にすらなる訳です。

あとは、奥さんが出来た人過ぎて…女子大生の電話攻撃にも大人として乗り切り、旦那(教授)に対して怒っても旦那は全く優しくしてくれず、誘っても相手にされず、それでも家庭を守ろうとする。そんな奥さんなだけにラストの方で怒りを抑えられず泣きながら旦那のTシャツを引き千切るシーンは心に刺さりました。

映画から何も学ぶものはないにしてもスリランカという国を知らないので異文化に触れられるというのは海外映画の良いところです。
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