サラリーマン岡崎

あの頃、君を追いかけたのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)
4.2
台湾の原版からそのままと聞いていたけど、
しっかり原版の良さを解釈して、
脚本練られてるではないか…!

原版が伝えるものは「青春で学ぶものたちが人生にどう影響するか」。
彼らの恋がどう彼らの人生を作ったのか、
なかなかない結末でそれらを表してた。

日本版ではよりその面が強めになっていた。
高校で学ぶ教科、偉人の名言、そして青春の思い出、それらは一見人生に役立たなさそうに思える。
でも、それを頑張ったこと、それに感銘を受けたことが少しずつ僕らの今を作っている。
それがよりわかるようになっている。

だからこそ、原版では恋模様のないキャラクターもいたが、
日本版は全ての登場人物に恋模様はある。
彼らの恋がどこまで彼らの人生にどう影響を与えたかまで描かれないが、
少しずつ強くなっていくことはわかる。
(だからこそ、原版よりみんなが成功している)

この映画がリメイクされること自体が、
世界が少しずつでもこの映画によって変わっていくことを象徴していると思う。
今もこの時間にレビューを書いてる瞬間を何かにつながっているのかもしれない。