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目撃者 闇の中の瞳の小のレビュー・感想・評価

目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)
4.1
まんまと乗せられ2回見た。「なるほど、そうくるか~」的な、もう一度観たくなるストーリーを上映館のシネマカリテも2回目1000円のリピーター割で援護射撃。なかなか面白いのだけれど、観客の入りがそれほどでもないように感じたのは、眠気を誘う映像のせいかしら?

ある嵐の夜、車の当て逃げ事故を目撃した主人公だったが、その犯人は見つからず。9年後、敏腕新聞記者になった彼は買って間もない中古車で事故を起こす。修理に出すともともと事故車だったことが判明。新聞記者の性なのか、懇意にしている警察で詳しく調べてもらうと、それは9年前の事故の被害車両だった。

何もなければ知らなかったはずの真実を知ってしまったがために…。真実を知ることは本当に良いことなのかを問う物語。

9年前の事故の当事者達による過去の主観のシーン(供述に相当)が現在の状況と、きっちりつながっていく。そのつながりが、初見ではきちんと把握できないから、また観たくなる。

主人公が何故、過去の事故を調べることにこだわったのかにも、実はしっかりした動機があり、それ故に彼の心理が反転するというナイスなオチ。また、主人公がそうなっても仕方ないかもと思わせるようなシーンが衝撃的。良くできてるなあ、と。

ただ、重苦しく緊張した雰囲気の青みがかった映像に加え、静かな場面が多めなのでつい眠気が…。観る場合は体調を整えて臨むのが吉です。

●物語(50%×4.5):2.25
・良くできているし、面白い。真実を知った上で、それをどう乗り越えるかという方が好きだけど、こういうシニカルな感じ良いですね。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・もう少し、眠気を誘わないような何かが欲しかった。

●画、音、音楽(20%×4.0):0.80
・雰囲気良し。
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