ノラネコの呑んで観るシネマ

デジモンアドベンチャー tri. 第6章「ぼくらの未来」のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

2.8
終盤、世界のリブートのカウントダウンが始まってからは、結構面白い。
永遠に選ばれし子供のままではいられない、自らの意志で未来を選びとるというテーマは分かりやすい。
しかし、そこに至るまでの展開は、相変わらずスカスカだ。
尺稼ぎのための無駄な描写のオンパレードで、「今の何?」という意味不明な芝居も多い。
予想通り、放りっぱなしで回収されないディテールも。
あと、本当に止め絵ばっかりで、動かないんだよなあ。
劇場用アニメ映画、と言えるだけのクオリティに達してない。
6作に多少の出来不出来はあるが、全体を通して大失敗のリブートだと思う。
3部作で十分な内容を、オトナの事情で6話に引き伸ばしたため、まるでルーをケチって味が分からないカレーみたいな仕上がりになってしまった。
これではオリジナルのファンは失望するし、新たなファンも獲得出来ない。
新プロジェクト始める様だが、正直私はこのクオリティなら次は観ない。
大いに反省していただきたい。