このレビューはネタバレを含みます
再生へと向かう家族の物語。
試写会にて鑑賞させていただいた作品。ドキュメンタリーではないが、事実に基づいたお話であり、所々実際の映像や人物も盛り込まれていて臨場感が凄まじかった。
プロレスを愛する家族の、だとか観ていて序盤兄妹の絆の、とか色々視点の置き場はあり得そうだが、私にはお兄ちゃんが主人公の物語に思われた。一人の登場人物として最も見入らされたのはお兄ちゃんの存在であった。
お話の筋もしっかりとしていて、かつ事実に基づいているという後ろ盾もあって、見やすさは大いにあったが、事実に基づいているということが反対にネックにも思えるタイプの作品だった。
それでもやはり、こういう類の作品はぐらりぐらりと心を揺らしてくるなぁと感じさせられました。何よりも、ドウェインジョンソンの存在前面に押し出す以上に劇場で観るべき映画であるということをプッシュしてもらいたい。
