FutosiSaito

ファイティング・ファミリーのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

3.8
 これは熱い。熱いプロレス映画だ。
 プロレス一家の娘が体を張ってサクセスを目指す。実話だとわかっていても、その先が心配になるし、トライアウトや試合のシーンのたびに、こちらも力が入ってしまう。
 単身で乗り込んで「よそ者」(さらに「フリーク」と罵られる)としてアメリカンドリームを手にした、イギリスのパンクな少女「ペイジ」の物語は、ロッキー・バルボア以来の感動を与えてくれる。
 そこにロック様が絡んでくるのだからたまらない。
 プロレスの光と影でなく、プロレスの光を描くが、イギリスの階級社会をも見せてくれるし、コーチなどの存在も取り上げている。
 上映時間も108分とちょうどよく、よけいな説明などがない。あるのは体を張った出演者の演技の数々だ。
 久々に熱いものを感じた。
FutosiSaito

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