トムトム

ファイティング・ファミリーのトムトムのレビュー・感想・評価

3.5
世界最大のプロレス団体WWEのディーヴァ ペイジの実話を元にしたスポ根サクセスストーリー。
(今はディーヴァって言わないんでしたっけ)

とにかくプロレス一家ナイト家の面々が最高です。
お父さん役がニック・フロストと全然気づかなかったです。

兄ザックの結婚相手の両親との会食シーンが素晴らしいです。
「プロレスってウソなんですよね?」の質問に対する「ウソで足を何回も折れるか。」という答えになっていない返しのロジックが好きです。

昔、あるプロレスラーが雑誌記者と飲んでいた時に酔っ払いのサラリーマンが大声で「プロレスなんか八百長だろ」と叫んでいた席に行って、グラスを割った破片で自分の額を切り裂いて血を流しながら「これでも八百長か?」と言ったエピソードが僕は大好きで、プロレスの魅力が詰まっていると思います。

ロジックとして八百長と額を切り裂く事に全く繋がりはないのですが、レスラーはサラリーマンではなく雑誌記者や周りの客に対してのパフォーマンスをしていたのです。

究極的には対戦相手2人で完結する格闘技と違い観客がいないと成立しないプロレスは技をかけるにもかけられるにも対戦相手との信頼関係と相互理解が必要です。

内気な少女がプロレスを通じて周囲に心を開き、周りに認められていく王道スポ根物として素晴らしい出来だと思います。

やはりラストはドラマ的に盛り上げないといけないので仕方ないですが、AJ・リーとのタイトルマッチだけ突然スポーツライクなガチンコ的に描かれたのは気になります。

あくまでもプロレスラーとしての魅力やアピールや技術が上がった上での勝利を描いて欲しかったです。

久しぶりにロック様の口上が聴けて良かったです。

エンドロールに出てくる本人映像を見るに再現度が高すぎでしょう。

今作に興味を持たれたらアメリカプロレスドキュメンタリーの傑作「ビヨンドザマット 」もオススメです。