最初のライブシーンでシン（阿部サダヲ）が叫ぶ「テンションをあげろおおお」っていうのは、これから映画を観る観客に向けてのインフォメーションだと受け取りました。
観てる人はテンションを上げて、濃いキャラの、暑苦しい笑いに乗っていきましょう。じゃないと置いてけぼりくらいます。この映画を観るときは、テンションを上げる。これ重要。
自分があまり好きではない笑いは、ギャグのために流れを無視したり、映画の世界観にないものをぶっこんだりして、フィクションの枠をゆらし、いちいち流れを止めるような笑い。
それにくらべてこの映画の笑いは好き。キャラもギャグも映画の流れに沿ってるから気持ちいい。
シンとふうかのやり取りが好き！ロックスターとしての熱い想いを語るシンと、元気がないふうか。心に響くセリフがたくさんありました。ふうかのように、今のひょうひょうとしてる若い人には、ロックっていう音楽はあわないのかな？。もちろん今の若い人には、若い人の世界の中で大切にしてる音楽があって、上とか下とかいう話ではないのですが。
でも後半の展開は？マークだらけ。なぜそこにいく必要があるの？突然の長い感動シーンに？？ずっと戸惑うばかり。キャラがグルグル回って動いてるんだけど、なんだか映画の柱みたいなものがみえない。
「テーマをしっかり決めろタコ！何言いたいのか全然わかんねーんだよ！」
状態でした…
