はる

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!のはるのレビュー・感想・評価

2.0
圧倒的なつまらなさ!しかし嫌いにはなりきれない作品。
さて三木聡監督の新作なのでスルーは出来ませんということで観ましたがつまんなかったですね〜笑
前もって言っておくと私は三木聡監督のファンでして『イン・ザ・プール』から『インスタント沼』までの映画作品はどれも最高ですし『時効警察』や『熱海の捜査官』といったドラマも思い入れが深い作品です。しかし2013年の亀梨くん主演『俺俺』が若干資質に合わずイマイチな作品で、尚且つ本作は劇場作品として5年も期間が空いたので、ちょっと不安だったのですが、残念ながらその不安が的中してしまいました。
まず良いところから、一つ目はキャスティングです。主演の阿部サダヲに吉岡里帆。おなじみの三木聡組の岩松了、ふせえり、麻生久美子、松尾スズキ。そして、バイきんぐの小峠さんや伊藤麻希、KenKen、ニューロティカのメンバーや八十八ヶ所巡礼と非常に面白いメンツで、楽しかったですよ。
二つ目は三木聡節。いつものゆるボケもところどころで観られたのは良かったです。
ここからは良くなかったところ。まずカメラ。ロックコメディという事で、荒々しさを出すためなのかどうかは分かりませんが、無駄にカメラを動かし過ぎ。コレはストレスにしかなりませんでした。
次に吉岡里帆のキャラクターの弱さ。一応主人公なのでもう少しキャラを立てて欲しかったです。これまでの三木聡作品『亀は意外と速く泳ぐ』の上野樹里や『インスタント沼』の麻生久美子など強烈な印象を残す女性キャラクターと比べて、圧倒的に影が薄い。声が小さいというだけで、ツッコミキャラなのかボケキャラなのかもはっきりせず非常にふわふわとした印象でした。
最後にやっぱり資質に合っていないという事。前作『俺俺』といい監督のやりたい事と監督の資質がマッチしていないせいでグダグダの作品になってしまっている。要所要所では面白いところもあるので、とても惜しさを感じます。
とやかく言いましたが『時効警察』の新作はめちゃくちゃ楽しみにしております!霧山くんと三日月くんに早く会いたい!
はる

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