下北沢トリウッドで鑑賞。
うけ口の小学生がいじめを受ける話で相当見てて辛いものがある、、というのも両親も先生も弟もイマイチ彼を助けてはくれないのだ。彼の内面を理解し寄り添うどころか、周りの人間は正直彼をメンドくさく思っている。
彼もまた自分のせいで周囲の人間がギスギスしていることに気がついている。
劇中の歯医者の説明によると、18歳になれば顎の手術はできるということでありそれを聞いた主人公は18歳になることが唯一の希望だった。このフレーズの重さたるや、今10歳なのでなんだかんだでまだ8年もある。その間中学、高校をサバイブしなければならないのであり8年が永遠にも感じられるだろう。
上映後の舞台挨拶で監督が言っていたが、これは子供の頃うけ口で18歳で手術をした彼自身の経験に基づくものだ。確かにいつもマスクをして給食も口を隠して食べる場面などは経験者でないと思いつかないかもしれない。
また彼自身が言っていたが、決してうけ口だけが問題ではなく発達障害の傾向もあったらしい。
映画には自殺をほのめかすような場面は意外にも?無かったが、消えて無くなりたいと思っても不思議ではない。そう考えると現にいま監督自身が生きており本作が海外でも評価されつつある事実がこちらをホッとさせる