そもそもエイリアン俳優・東出君を初めて見かけたのは「寄生獣」だったか。
長身に不釣り合いな小さい頭。こんな高校生いねーよ、という過剰な美しさが暴走していた。
本作でも予想通りの役どころで、やり過ぎな演出には苦笑が止まらない。
もはや、フレディやジェイソンのように相応しいシリーズ物を与えるべきか。
"笑ゥせぇるすまん"喪黒福造とか"うしろの百太郎"百太郎とか。
「散歩する侵略者」は劇場公開作として余計なデコレーションが施されていたが、それが複雑な風味に繋がり何とも摩訶不思議な作品だった。
本作は黒澤節がWOW WOWドラマ作品という事もあり地味に更に醸造。
微風、半透明のカーテン、ガラスの反射、透明の引き戸、グリーンの部屋、妙な間取り、奇妙な建造物、セピアの色調、反射する陽光、陰影の激しいライティング…
不穏な空気はより濃密で噎せ返りそうになる。
不憫な夏帆はミョーな色気がある。
岸井ゆきの、諏訪太郎、渡辺真起子、石橋けい、大杉漣、中村まこと、脇役陣も充実してしており見応え充分。
ミギーな染谷君は手堅く意外性に欠けるも、ジャニタレなんかでなくて良かった。
〜〜
乾いた銃声がセクシー。
音楽は散歩との使い回し?
素晴らしいクオリティ。