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暗きは夜のmasaのレビュー・感想・評価

暗きは夜(2017年製作の映画)
3.7
昨日東京フィルメックスにて。
どこまでこの作品が真実を語っているか分からないが、フィリピンのドゥテルテ政権が恐ろしくなった。

フィリピンの麻薬撲滅運動に関する重厚な社会派作品。
アドルフォ・アリックスJr監督。
現在のドゥテルテ政権の麻薬撲滅政策の苛烈極まりない実態を描く。

麻薬の売人から足を洗った夫婦が、息子が行方不明になったことをきっかけに組織や警察に抗っていく。
少しでも麻薬の売買、使用の疑いがあれば射殺も厭わないマニラ警察。麻薬組織と少なからず繋がっている。衝撃のラストも圧巻。

勇気のある内容に外から圧力など大丈夫なのだろうかと心配してしまった。
この内容の作品を映画際に出せるフィリピンという国を興味深く思った。

ドゥテルテ恐るべし。というかフィリピンの麻薬問題、そして虫けらのように殺されていく人々……
世の中がやるせなくなった。
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