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氷の下のTOTのレビュー・感想・評価

氷の下(2017年製作の映画)
2.4
変容する社会の中で流転する男の獣性のメタファー。
荒涼とした中国ロシアの風景を絵画のように映すユー・リクウァイの撮影が素晴らしく、ホアン・ボーも熱演(前半ほんと腹立つくらいクズい)。
でもほんと良さはそれくらいで、絵の良さを台無しにする動かない演出と編集、雑な女性描写が苦痛で、早く終わらないかなとお尻も痛くなり。
主題はわかるものの、ラスト数分も何かの真似事のように突如現れるアレも面白いけど作品に定着せず、台詞も貧相で物語性が少なすぎるように感じた。

フィルメックスにて
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