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バナナ・パラダイスのTakaCineのレビュー・感想・評価

バナナ・パラダイス(1989年製作の映画)
3.8
【バナナ天国🍌】
一見ユーモラスに描いているけど、非常に重たい話でしたね😢

本邦劇場初公開ということで、早速観に行って来ました😊✨

今回初めて知った巨匠ワン・トン(王童)監督の作品、本作は「台湾近代史三部作」の二作目です(他に『村と爆弾』と『無言の丘』があります)。

僕が大好きな『さらば、わが愛/覇王別姫』、『芙蓉鎮』、『悲情城市』といった名作映画で描かれたような、激動の時代に翻弄されながら必死に生き抜こうとする人々の逞しくも切ない姿が、画面いっぱいに映し出されます。

《バナナを訪ねて》
男2人(メンシュアン、ダーション)の凸凹コンビが絶妙に楽しい😍♪

天然で気弱なメンシュアン(ニウ・チェンザー/鈕承澤)は、なべやかんさんに似てて、機転が利く兄貴分のダーション(チャン・シー/張世)は、ティモンディの高岸さんに似てるなあ~と思いながら観てましたよ😁(笑)

ぜひ、なべやかんさんと高岸さんの珍コントなら見てみたいかも😌♪
※後で気付いたけど、主役2人とも『風櫃の少年』に出てたのね

この2人の人情喜劇なお話は、『THE WINDS OF GOD』の2人みたいで結構好きでしたね😚

バナナを腹いっぱい食べたい理由で、中国華北から台湾に行きたいという発想自体が素朴すぎて泣けてきます😭

共産党スパイに疑われしまい、いきなり捕まって拷問され、逃げたら銃殺って…冤罪もありえるのに…とんでもない世界だけど、この時代は普通にあったことなんでしょうね😱💦

それぞれ命からがら台湾にたどり着いたけれども、その後にも待ち受ける至難の道…そこは決して天国ではありませんでした😓

そこで出会う子連れの女性ユエシャン(ゾン・チンユー/曾慶瑜)の真相があまりに悲しすぎて、ボロボロ泣いてしまいました😭

ちょっと話が長いのと、最後は泣き節になってましたけど(さあ、ここで泣きなさい!)、時代の変遷に否応なく巻き込まれた市井の人々の悲哀が、ずっしり心に染みました。

昔は高級フルーツだったバナナ🍌

子供の頃は、病気の時に食べさせてもらった思い出😌

割り箸を落として、時が流れる映像マジックに呆然(顔と体格があまりに違いすぎて、二度見しちゃいましたよw)

シャツを捲し上げた腹出しおじさんが出てきたけど、あのファッションだけは意味が分からない😖🙅(理解する気もありません)
このファッション?スタイル、「北京ビキニ」って言うらしい。
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