菩薩

バナナ・パラダイスの菩薩のレビュー・感想・評価

バナナ・パラダイス(1989年製作の映画)
2.9
ダーションがめちゃくちゃあばれる君に似てるなとか思って観ていたらスパイ容疑をかけられて拷問でメンタル潰されて逃げて再登場した後はマジであばれる君になっててちょっと引いたし、最終的に天本英世になっていた。メンシュアンはアホだアホだ言われながらよく頑張ったなと思ったが、いきなり20年後くらいに飛んだ後の態度がゴミ過ぎてマジでこう言うおっさん各省庁にめちゃくちゃいんだろうなと思ったし、老けるにしてもどう考えても苦難の道のり歩み過ぎだろってくらい人間そのものが変わり過ぎててどうにかならんかったんかと思った、そもそも公務員試験パスした事自体は大目に見ておく。流石に同年製作だからってこれを『非情城市』と並べるのは無理があると思うが、監督自身のパーソナリティに基づいたお話であろうし、国際社会から偽物の烙印を押されつつも存在感を示し続ける台湾の今の姿と照らし合わせると良いのかもしれない。あの子供はきっと台湾そのものの象徴なのだろうし、その子が大陸との繋がりを取り戻すってのも意味深。時が経つにつれどんどん住処が豪勢になっていくのも努力が垣間見得て良い。ただやはり終盤は一気に飛ばし過ぎだと思う。
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