チケットカウンターで思わず『天空の城』と言ってしまいましたが、店員さんはスルー。脳裏から「ラピュタじゃねーよw」と突っ込みが返ってきた本作。
いやいや原題なら知ってましたよ『南山漢城』ビョン様に加えて俺の名優、キム・ユンソク、パク・ヘイル、コ・ス、が揃いますので見る前時点で4点入る高評価！
何ちゃらシネマズで見逃した恨みをガラガラのシネマートではらす！
とは言え、前評判は高くないので、前のめりにならないよう抑え気味に見ましたが、見終わって大満足。
お年頃か、自分に合ったゆっくりめのカメラワーク、落ち着いた展開系でした♪
明の大群に囲まれた山の上、南山漢城に構える朝鮮王朝のお話。
王様パクヘイルがなんとまあ素晴らしい。国を思う気持ちは強く、家臣の言に耳を傾け、決断すべきは決断する。しかし、体は弱く判断力にキレはない。この絶妙なバランスといちいち思いの伝わる表情。
後半の情けなくも力強い、心に刺さるセリフに感涙。人間だもの、王様気の毒と情が湧いてしまう正にハマり役。
そして、2人のキレる家臣がビョン様とキム・ユンソク。状況打破のために武力行使を求めるユンソク大臣と命懸けで話し合いの解決を求めるビョン様大臣。
この2人がいい加減な化かし合いとかはせず、それぞれの正義を主張する。
真っ向対立する2人が城外で出くわすシーン、対立していても深々と双方で会釈する。
双方国を守るため、信念をかけてる点で通じ合ってるシーンでビンビンきちゃう。
何よりハト派のビョン様がステキ過ぎて、上司にしたい♡
そして1民衆として、盛大に力を発揮する民衆から慕われる鍛冶屋コ・ス。
この微妙にいつ斬られてもおかしくない立ち位置が良いんだが、コ・スを兄と慕う青年は、いわゆる「高地戦」のコ・スの部下だった青年じゃないっすか！やばーい♡
ついでに切り込み隊長パク・ヒスンも良い味出してた！
坂本龍一の優しくて哀しい音楽含め傑作なんじゃないでしょうか（常に自分のレビューに自信無しw
