PANDADA

天命の城のPANDADAのレビュー・感想・評価

天命の城(2017年製作の映画)
4.0
1638年、朝鮮の国王仁祖の元に清の皇帝ホンタイジから服属を迫る親書が届く。
9年前の丁卯の役で後金の弟なった朝鮮であったが、後金はその後に清となり勢力を拡張し、明と覇権を争いつつ、朝鮮に明ではなく清の臣下になれというのである。国王は江華島への脱出を図るがすでに清により行く手を阻まれ、南漢山城に篭城する。
圧倒的な清軍の前に、講和を唱える吏曹大臣チェ・ミョンギルと抗戦を唱える礼曹大臣キム・サンホンは対立する、、、的なお話。

ほぼ史実ですね。
リアリティがもの凄いことになっています。圧倒的な戦闘シーンはもちろん、清軍はちゃんと弁髪だし向こうの言葉で喋ります。衣装や小物なんかもしっかり作られています。
舞台が冬ということもあり、寒さが画面の外にまで伝わってきます。

チェ・ミョンギルとキム・サンホンが対立したのも事実だし、それでもお互いを認め合っていたのも史実です。
それをイ・ビョンホンとキム・ユンソクが見事に表現しきっています。
ナル役の子がめちゃくちゃ可愛いですね。観てるだけでなんか泣けてきました(笑)。

清軍のキャストも良いですよね。
なんかもう本物にしか見えないし、特にホンタイジ役のキム・ボムレの貫禄が凄い。

非常に良質の韓国時代劇でした。
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