自分は凄く楽しめました。
冒頭、色黒に無精髭、ボサボサ頭に着崩したスーツ、高級ホテルのロビーに堂々とラテ片手に乗り込んでくるキムタク刑事。
その、あまりにもキムタク過ぎるキムタクになぜかホッとしてしまった。
(前作『検察側の罪人』のあまりの変化球な役の印象もまだ残っていたせいもあるかもしれない。)
そして今回相棒となる長澤まさみの長澤まさみぶり、更に脇を固める一癖も二癖もある豪華なベテランキャストたち…
もう本当に、これ以上ない観てみたいシュチュエーションを淀みなく全て詰め込んだ、そんな作品だなぁ…という感じでした。
これは多分、『水戸黄門』とかの時代劇を楽しむ感覚に近いのかもしれない。
自分たちの世代以降は、時代劇みたいな外側の枠組みというよりは、こんな感じのある種のドラマの安定感というか、予想を裏切らない感じのスタンダードが次の世代の時代劇の役割と代わるものだったりするのかもしれない。
(いつの間にかもうそういう時代になっているのかしら?)
本編に戻ると、あまりに出来過ぎていて、最後の方は少しぐらい変化球投げてくるのかなぁ〜と構えてしまいましたが、無事着地。
逆に堅実過ぎて一般的にはちょっと物足りないような…そんな感じでしょうか。
むしろドラマのが稼げたんじゃないだろーか?とか思ってしまいましたが、原作自体まだあるので今後ドラマとかもあるんんでしょうか。