原作は読んでたけれど内容を所々忘れていたので、少しずつ思い出していく感じで楽しめた。
刑事である新田を演じているのが木村拓哉で、ホテルで働く山岸を演じるのが長澤まさみ。
見た目やホテル内における動き方だけじゃなくて、彼の宿泊客に対する気持ちもだんだんと変化していき、事件、殺人、といった言葉ばかりの映画ではなくてほっこりするシーンも多かった。
また宿泊客を演じる俳優も豪華で、それぞれ一癖ある性格なのが観ていて面白かった。原作を読んでいた時に次々と個性的な客が現れて、ワクワクしていた感覚を思い出した。登場人物が多いためか、最後まで飽きずに観ることができたのも良かった。
そして、きっと実際のホテルでも色んな宿泊客がいて、トラブルなんていくらでもあるだろうから今作で描かれていた宿泊客を見ても、多少オーバーに描かれていても、彼らの行動を違和感なく見続けることができた。
事件を扱う刑事とホテルマンだったら、刑事である新田の方に何かを決める時の決定権があるだろうと思っていた。たとえ素敵なホテルの一流ホテルマン相手でも。それでも、あくまでホテル内で起こる出来事ならと、今作の中で2人が対等に扱われているのが面白かった。
あとはちょっとしたことだけど、他の俳優さんだったらゆっくり歩きそうな階段を、軽く駆け下りていく感じがキムタクだなぁと思った笑
