賢太郎

マスカレード・ホテルの賢太郎のレビュー・感想・評価

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)
3.5
原作を読んでいたので楽しんで観ることが出来ました。『検察側の罪人』でもそうでしたが、キムタクの演技が鼻に付かなくなってきた印象。新田のイメージには原作からしてピッタリだと思っていたので、キャスト的には正解だったと思います。

ホテルという舞台装置を存分に利用しながら連続殺人事件を未然に防ぐ為に潜入捜査を行うというシナリオ。これ原作を読んでいても感じたのですが、やはり殺人事件が現場で発生してその中で紐解いていく感覚じゃないと今一つ物足りなさが残るというか。既に起きた殺人事件3つが殆ど感覚的に「ああ、○○で起こって、○○だったんだな」で終わってしまいます。
それに加えてミスリードを"誘わせる"ような違うシナリオのお客様が多過ぎます。しかもだいたいが結構ヤバいお客様!笑
こんな一流ホテルに果たして来るのだろうか…?と疑問を抱かずには居られません。

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原作時には正直犯人が分からなかったのですが、映像化すると結構露骨だったかもしれません。とまあ色々ツッコミ所もありますし、作品の出来栄えとしては妥当な評価に落ち着いしまうのですが、華麗なるホテルの映像とそこに入り混じる様々なストーリー、次第に事件と繋がりのあるヒントが溢れてくる王道の展開等は[東野圭吾の必勝パターン]だなと勝手に感嘆。シリーズ化もしていますし、原作まだ読んでない人は是非オススメしますよ!

※原作読んでいた人は映像化してどうだったか感想なんかくれたら有難いです!
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