やし

マスカレード・ホテルのやしのレビュー・感想・評価

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)
3.8
[犯人を隠すならとにかくキャストを豪華にすべき]


キムタクを中心に据え、ヒロインには長澤まさみ、その他豪華キャストを集めて集客を狙っただけの映画、と思ったら大違い!

連続殺人を阻止すべく、潜入捜査官としてホテルに派遣された新田(木村)は、その粗野な身だしなみ、姿勢、態度、言葉遣いなどからホテル指導係の山岸(長澤)と衝突しながら様々なホテル客と出会うことになる。
犯人は誰なのかーーー


高いサービスが求められるホテル業と、そこに訪れる非常にクセの強い客たち。
備品盗難の常習者、視覚障害者、不倫、執拗に眺めの良い部屋を求める客、ストーカー、逢引etc...

これらに「ルールはお客様が作る」と"応対"する山岸、
職業柄磨かれた観察力、推理力で"対応"する新田、
このやりとり面白い。
そして、様々な客と会いすることによって、まるで水と油のような関係性であった二人に信頼関係が生まれてくるあたりも心地よい。


梶原善さん、田口浩正さんが出てると三谷ドラマを思い出させられる。
木村拓哉さん、小日向文世さんが出てると『HERO』を思い出させられる。


犯人の目星はつけていたけどハズレ。
分かる人には分かるんだろうな。違和感はあるし。
そしてキムタク映画であの人をもってくるとはね…。ニヤリだよ。

キムタクは安定して格好良いし、長澤まさみは当然に美しい。
そのうえ、キャストはこの上なく豪華。
(よって皆が怪しい)
そのうえ脚本の出来は良い。

こりゃ面白いわ!
そしてこんなホテル泊まりに行きたい!
やし

やし