福助

レプリカズの福助のレビュー・感想・評価

レプリカズ(2018年製作の映画)
3.0
ジョンウィック3がまさかの秋公開という残念な現実をキアヌが観たいがためにあんまり食指の動かないジャンルではありますが鑑賞。

やっぱり好きな俳優だとバイアスかかってしまうものですが、あんまり深く考えずに楽しむとそれなりに良かったりします。
あらすじでも書かれている通り、キアヌ、家族のクローン化計画始めます。という大暴走ストーリーでして。
一応のつじつまあわせとかしてるんですけど、ガバガバ設定には終始、お、おい!まじでええんか?とツッコまずにはいられないお話。
一環して主人公は家族をクローン化させる事を諦めずに、まさに、てめぇの幸せの為に周りを巻き込み続けるという悪手を繰り返す主人公なんです。
悪い奴らも出てくるんですけどね。怖い人たちも出てくんですけどね。
それでも主人公の暴走っぷりは清々しいほどに自己中心的で笑っちゃいます。

大丈夫か?この映画。

鑑賞後は、ひでーなぁ。パンフいらんわ。ラーメン食べて帰ろー。と思いつつ、思い浮かんだのは、家族を事故で亡くした方の記者会見。
観ているのが辛くなる程に家族を亡くした絶望がひしひしと伝わってきました。
自分がもし、愛する人を亡くしてしまった時に出来る事、それが、倫理観という曖昧に思えるものの為に許されないとしたら、どういう行動を取るのかなあと思いを巡らせました。
出来る限りなんかじゃなく自分の事を差し置いてでもやりきりたいよね。

劇中で主人公は大きな決断を迫られるのですが、ここはホント笑っちゃいけないんだけど笑っちゃいそうになるけれど、いや、笑えんよな。そうだよな。でも笑っちゃ…というなかなかパンチのあるシーンがあるので皆さんがどう捉えるのかが知りたいです。

愛は倫理を超えるという主張が正しいのかは分かりませんが、現代的な道徳心や価値観と照らし合わせるより、その状況に自分を置き換えてみながら鑑賞するのもよろしいかと。
福助

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