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ローマンという名の男 信念の行方のマーチのレビュー・感想・評価

3.8
【省略レビュー🎧】

《弁護側の罪人》

今年のアカデミー主演男優賞にデンゼル・ワシントンがノミネートした作品であるにも関わらず、日本では劇場未公開。フィルマも未だ更新されていない今作ですが、しれっとレンタル開始していました。
ちなみに邦題は『ローマンという名の男 -信念の行方-』です。

傑作『ナイトクローラー』のダン・ギルロイ監督最新作であり、観終わって驚いたのが実話ではなかったということ。実在の人物を描く伝記映画のアプローチで構成されているので、やけにリアリティがあったのと、やはりダン・ギルロイは単純な人物を描くことはないんだなと感じさせられるローマンの破滅的な晩年を追ったストーリーは緊張感が漂っていて、人が道を外れていく映画が好きな人は必見。どんどん詰んで焦りを浮かべるローマンを見届けているのが楽しくて仕方がない。非常に悪趣味だけど。笑

メイキングでも語られていることではあるけど、この作品はデンゼル・ワシントンがローマンを演じていなければ薄味になっていたと思うし、金を手にした途端に裕福な生活にシフトしようとする人間味溢れる愚直な行動を高潔なイメージのデンゼルが演じていることで妙な危うさが醸し出されているのは間違いない。罪を受け入れ、途方に暮れて正しいことをしようと思い立つところの演技が個人的には好き。

それにしても、ダン・ギルロイにヤバい人物を撮らせたら右に出る者はいないのかもしれない。『ナイトクローラー』に続き、クレイジーな主人公から今回も目が離せなかった!! 興味をそそる始まり方も良かったです👏

あとコリン・ファレルは珍しく彼のイケメン性を最大限発揮させた「ザ・二枚目」な役柄を演じていました! ストレートなコリン・ファレルは久しぶりだったので、逆に真新しさすら感じられましたよ。笑


【p.s.】
忙しくてレビューをしっかり書く機会が無いので短めに今年観た作品のレビューを投稿しています。
暇があれば正式なレビューと入れ替えますが、きっとそんな瞬間は訪れないでしょう。
だって、私ですからね。
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