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ローマンという名の男 信念の行方のJIZEのレビュー・感想・評価

3.4
デンゼル・ワシントンのこういう一見変わった癖を持ちつつ物事の道理を通すこの感じは改めて芝居の幅の広さを実感できた。いわゆる風変わりな弁護士役で型破りな役柄が主題の信念を貫き通す部分と合っていました。また衣装や装備品など役柄を半分セルフプロデュースしたとかで安定感あるデンゼル映画としてはこのうえない秀でた作品だった。

努力家で正義心があるローマンを観ていると真面目な人が生きづらい世界というのは法曹界も同様なんだなあと思いました。その直向きな尊さが評価される時代が来る事を願いたいという気持ちにさせられる。一見がちがちの社会派でありつつ適度に主人公自身の抑圧が解放される娯楽の描きこみなど現実思考で描かれ真っ当な作品だと感じました。
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