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オンリー・ザ・ブレイブのkotのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

実際に起きた、ヤーネルヒル火災をもとにした作品。
「バックドラフト」を凌ぐ山火事の映画という前情報から、消防隊がすごい活躍をして火事を解決するストーリーだと期待していた。
肝心の火災が起きるまで1時間以上、隊員達の人間ドラマが描かれる。この辺りの長いくだりでかなり集中力を削がれた。そのせいか、誰にも感情移入出来ないまま、あっさりと山火事のシーンが終わり、20人中19人が亡くなるという痛ましい結果に呆然。
隊員達の活躍やどんでん返しといったものはなく、ただただ自然の恐ろしさを思い知る顛末だった。
観賞後にWikipediaで調べたが、21歳から43歳までの19人の隊員が、1090度という炎の中で命を落としたとのこと。
エンドロールを観終えて、この作品はパニック映画ではなく追悼映画だったのだと悟った。
あらすじは実話ベースなので変えようもないのだろうけど、構成や演出が冗長で、火事の激しさや隊員達の活動などの見せ場が乏しく、主題が伝わってこなかったのが残念。
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