予告編でEX●LEが流れた時点で「あー海猿的な感動モノね、はいはい」と即スルーが決定したわけですが、あまりの評判の高さに観に行って正解だった。傑作。マジであの予告編は罪。
むしろ安易なドラマ性を省き、予測できない自然災害の恐ろしさと、日常の尊さをリアルに感じさせてくれる作品だった。
ホットショットと呼ばれる森林火災の消防士のことなんて知らなかったし、火をもって火を制する活動をわかりやすく見せてくれるのもありがたい。
何より隊員の面々がまた良いんだなあ。ジョシュ・ブローリンとマイルズ・テラーを軸にそれぞれの背景を丁寧に描き、訓練の様子や何気ない会話にたっぷり時間をかけているので（それでも間延びした印象は感じない）、すっかり彼らに情が沸いてしまった。それゆえ、予想できない…というか予想したくなかった結末には言葉が出ず、呆然とするしかなかった。人間はこうも無力なのか…。
実話なので調べればいろいろ分かるけれど、前知識ナシで観ることをオススメします。
それにしてもマイルズ・テラー、演技よかったなあ。前半と後半で顔つきが全然違う。「セッション」とは別人みたいだ。終盤のジェニファー・コネリーとのやり取りは泣いた。
