ソウルの裏社会、ヤクザ達の巣食う魔窟。
しかしそこにもルールはあり、各勢力の微妙なバランスによって一定の秩序は保たれていた。
ヤクザ達を取り締まる警察「強力班」もその一部。ソクト刑事はバランスを保つ為、市民の安全を守る為に行動し、ヤクザも彼を恐れていた。
しかしある日、中国からやってきた男チャン率いる3人組が街に現れる。
彼らは金の為なら何だってやり、ルール無用の暴力と悪運で、ヤクザのドクソ組を乗っ取る。
チャンによって街には暴力が溢れ、秩序が破壊されていく中、ソクト刑事ら強力班は彼等の逮捕に向けて動く…
マ・ドンソク主演のヤクザ刑事映画。
今回のマ・ドンソクは善玉で、韓国映画らしいエグいバイオレンスシーンはありつつも、基本的には勧善懲悪の親しみやすい作り。
暴力はあっても、直接的なゴア描写は無いので安心。
ちなみに実際の事件を基にした映画だそうです。
この映画の魅力は、何と言ってもマ・ドンソク演じるソクト刑事のキャラクター。
登場シーンから電話しながらでもナイフ装備の相手を軽くいなし、張り手一発でヤクザをノックアウトする頼もしさ！
負傷した部下の病院に顔をだし、部下の悩みを親身に聞いてあげる懐の深さ！
裏社会の中でも上手く立ち回り、誰からも一目おかれる器のデカさ！
マ・ドンソクの上腕二頭筋と、そのラブリーな笑顔がキャラクターの説得力を支えている。
マ・ドンソクの魅力を伝えるには「新感染」かこの映画がベスト！
それ以外には、特に素晴らしい、と思える点は少なかったが、ここが悪い、と思える点も無かった。
減点方式で採点するなら割と満点に近いかも？
舞台はソウルだけども、割と下町感あるロケーションが多くて、「犯罪都市」ってタイトルのイメージからは遠かったかな…
