思ってたよりストーリーはスカスカで、あくまでこの話って寓話なんだなと感じてしまった。アニメ版でも実は物語よりもキャラクターの内面描写がじっくりあのタッチで描かれてたからこそ名作なのだけど、本作は人物の内面にあと一歩及ばずといった印象。
全体的にはそこまで不満点はないんだけど、序盤は映像がチープなとこが目についた。実際苦肉の策っぽい場面がいくつかある。
ヒロインが排水溝?から出てくるのがなぜか地面から隆起してるところだったり(穴掘れなかったんやな……)。
冒頭デモシーンは金かかってる感じはあるけど、映像がヌボーッとしてて眠たくなる。
映像における主題が見えないのは疲れる。
アクションはそれなりに面白いが、アクションそのものにもまた意味があるわけではない感じは拭えず。「韓国映画のアクションってこんな感じだよなー」って感じのアクション。
良かったところは
・なんやかんやアニメ版リスペクトはむっちゃ感じる!
・日本語吹き替えが豪華。ヒロインが坂本真綾でうれしい
・寺田克也の絵巻パート!!!
・人狼のビジュアルはありがとうって感じの出来。鉄っぽい無骨さと重たさ、赤い眼光(これはちょっとチープだったが)
・ラスト30分のアクションから静かな終わり。新たな「赤ずきん」。
・エンディング曲がアニメ版と同じGrace...