misty

娼年のmistyのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.5
大学生にしてすでに無の境地に至ってしまったリョウくんがコールボーイ業を通してさっぱりしていく物語。お客さまもそれぞれ色んな人がいる…と感じ入るし、世界にはこれだけの、無限の体位が…おお…みたいな謎の感動 セックスって言葉が乱発されすぎて終わる頃には頭爆発しそうになってた。

リョウくん、初めてのお客さまのときはまだ全然、ちょっと服に気を使い始めた大学生感丸出しだったのに場数をこなすたびにお洋服がランクアップしてシュッとしていくのよかった。顔も明るくなっていくし。ていうかあんなにちゃんとまじめに話聞いてくれる男の子とかおるかいな!わたしもデートしたい!

個々のセリフについては…まあ…そのストレートな言葉は言葉だけで立つものでなくて芝居の要素として使われるもののはずだけどなううん…?喋りすぎでは…?と思ったけど(「女性の欲望は果てしないの」なんべん言うねん)かつてこれらは石田衣良が書いたのだということをどう受け止めていいかわからない

熱海組がよかった。愛の渦観たときとおなじ種類の失笑が起こった。これだよ三浦大輔!と思った。結局この人もどう撮りたいのかが最後まであんまり読めないなあ。クライマックスのカメラワークは正直恥ずかしすぎて観れなかったです もはや、コメディですよ、ね…?

しかしリョウくんが女性の年齢にあまりこだわりがなくてもリョウくんの周りにいる若い女はこだわるわけで、結局女同士の年齢マウント取り合いみたいな展開になってしまうのなんだかな〜〜君たちは君たちで!やりたいように!年を!取っていけば!いいんじゃないんですの!!誰に何を言われずとも!!

体位すごいね、AV監督に取材していろいろ教えてもらったということだったけど、そんなアクロバティックな…!そんな白々しい演出とか…!まじでそれは腰折れるんちゃいますのとびびった一瞬のシーンがあって、人間って体やわらかいのね…でもあれを延々と撮るのは腰がバキバキになりそう、病みそう…

冨手麻妙さん、アンチポルノから観始めて、ふと立ち寄った映画に出演されてるとちょっと嬉しいみたいな、わたしのなかのラッキーガールというか密かに応援してた女優さんだったんだけど今回も出てくれてうれしかった。かわいい。まるくてかわいい。脱いだらすごい豊満なお体…🙏

あとアズマくんとのやりとりは完全なるサービスでしょ ここで俄然テンション上がるだろう しかしアズマくん、痛い、ひええ、痛い_:(´ཀ`」 ∠):ウワーーでもリョウくんと仲良くやってって欲しいけどな

正直あの手この手で繰り出される濡れ場は心にあまり響かんかったけど、松坂桃李くんのあのボロボロボロ〜〜ッ!て泣き方すばらしかった 泣くのが上手!あの涙はこっちの涙に来る…あれを観れただけでよかった…桃李の涙はうつくしい…病んでる桃李くんは宝…

なんというか合掌しました(-人-)拝んできました うつくしいお身体の披露ありがとうございます…あと喘ぎが良かった桃李くん ウフフ…いいものを見ました…
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