なつ

娼年のなつのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.0
原作者の石田衣良は、『女性の加齢を“成熟”としてきちんと書ける数少ない男性作家のひとり』と言われている。
私は、『娼年』の続編である『逝年』の方が数倍好きだ。
娼年が“性”だとすると、続編は“生”である。本作を観るに際して、購入当時以来読んでみたら…。
ボロボロに泣けた…。年を重ねたってことだ…共感しちゃったんだな。
ものごとの始まりと終りを綺麗な対称として描いた小説の世界観を映画からは見出だせなかった。
ただ…良かった部分もある。
なんと言っても松坂桃李君。
よくぞ引き受けてくれた、感謝。

人は生きる限り欲望をもつ。
それを誰も笑うことはできない。
(泉川夫婦のくだりは爆笑したけどね)
私たちは心を分けあうために、身体を重ねる…。
なつ

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