バス行っちゃった

娼年のバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

娼年(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

町の名前のテロップがだんだんとゲームのステージのように見えてきてしまい、しかもエリアボスのごとく女性たちが待ち受けていたものだから、ああこれは町を刺客が待つ塔のフロアに見立てて性愛を駆使してのぼっていく死亡遊戯だなとひとり興奮。

彼女がその名知らない鳥たちで見せてくれたピタゴラスイッチ的濡れ場とは打って変わった生尻とロケット射精による正面突破型の濡れ場に松坂桃李への信頼感もさらに上昇。
人妻の肛門を貪る松坂桃李。
しょんべんの話を聞かされているうちに寄り目気味になっていく松坂桃李。
グラサンかけたらBKBだった松坂桃李。
新宿戦に喘ぎ泣く松坂桃李。
果てはスーパーパワーにも似た親子丼にまで行き着いた松坂桃李。

すべて終わってトイレに入ってみたらこちらのあれまでぐっしょりで、そうかこの先にあの鶯谷の老師の絶技というのはあって、自分も精進を続けていればいつかあの領域に到達できるかもしれないなと、人生に新たなる希望が見えた。

この作品とは直接関係ないのだけれども、劇中で咲良がはじめて声を発したとき、自分と同じ列の席に女性二人で来ていた客が吹き出すのが聞こえてきてしまい、こういうので笑いあえてしまう人というのもいるのだなあと。
話が進むうちに偏見がテーマのひとつであることが明らかになっていったので、彼女たちのことを思い出して目をやると、煌々とスマホを点けていたりするものだから、こんなテンプレじみた光景が実際にあるのかと可笑しく思いながらも、これをテンプレと決めつけてしまう自分の偏見っぷりもなかなかだぞなどと反省したりして、なるほど人は色々で、主人公たちはそういうもの全部に受け身を取っていくのかと、胸と涙腺がまた熱くなってしまった。
まあそれ以上にあれもぐっしょりさせてはいたのだけれども。