ベイビー

娼年のベイビーのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.3
会社で隣の席のアシスタントの女の子が、最近毎日のようにこの作品を観ろ観ろと言ってくるので観てみました。

なるほど、女性が作品に興味を示すもの分かります。松坂桃李さんのガチで大胆な演技は観る価値がありますね。リアルな絡みのシーンでも堂々とした立ち回りで、とてもいい演技だったと思います。

この作品がいまいち評価が上がらないのは、安っぽい演出と、通り一遍等な耳心地の悪い音楽の所為ですかね?

シーンが変わるごとにその街の名前のテロップが出てくるのですが、その見せ方のダサいこと。取り扱うテーマに合わせてラグジュアリーな雰囲気を出したかったと思うのですが、それが裏目に出てチープに仕上がってしまった感じ。Vシネマを見ているのか? と疑うくらい、画面から映画の魅力みたいなものが全く感じられませんでした。

役者さんたち皆さん素晴らしい演技をされていただけにとても残念。話の内容も面白かったので、桃李さんの裸が目的でなければ、小説で読むべき作品なのかもしれません。

余談ですが、Netflixで配信されている「全裸監督」を是非観ていただきたいです。今作に負けず劣らず絡みのシーンが多い作品ですが、卑猥さを感じるよりも圧倒的な熱量を感じるんです。面白いものを作ろうとする熱量をビンビン感じてしまうんです。

役者さんたちの体当たりな演技はもちろん。この作品をポルノ作品に落としめないとするスタッフの意気込み。その圧倒的な熱量を感じるとても面白い作品です。興味がある方は是非ご覧になってください。以上余談。

僕が今作を観て終始感じていたことは"女性"というものの難しさ。女性の考え方に入り込もうとすればするほどやっぱり何を考えているのか分かりません…

この作品を観ていると、女性の欲求というものは多種多様で、まるで宇宙が広がるように捉えどころがないものだと感じました。

男の欲求は足し算で済むけど、女性の場合足し算だけでなく、時には引き算も必要なんですね。その絶妙なさじ加減を"女ゴコロ"と言うのでしょうか?

とりあえず今悩むのは、明日アシスタントにこの作品の感想をどう伝えようか?ということ。今後円滑に仕事を進めようとするためにも、無難に「面白かったよ」と答えるべきなんでしょうか?

きっと、このレビューに書いたことをそのまま伝えたらドン引きされるんでしょうね…